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中国の毒ギョーザ事件の犯人が捕まったらしい。
昔観た映画を思い出した。現代中国の労働者に密着したドキュメンタリー、
「女工哀歌(2005/アメリカ)」である。
http://www.espace-sarou.co.jp/jokou/index2.html#
ラストシーン、主人公の女の子は工場の製品にこっそりと手紙を添える。先進国に住む、誰かに向かって。
それは、この経済格差はいったい何なのかという問いでもある。
一方、今回の犯人は手紙ではなく、毒を入れた。
私は、非道な彼の肩を持つつもりはない。被害者の方々の苦痛を思うと胸が痛む。
しかし、この事件の背景には中国社会、そして何より世界経済の問題もあると思う。
中国は「世界の工場」と言われるようになって久しい。しかしそれを支えているのは安価な労働力。つまり、多くの労働者が恐ろしい低賃金でこき使われているということ。
また、市場経済を解放することで、とてつもない格差が生まれているらしい。
冒頭に挙げた映画をみると、彼らがいかに搾取されているか分かる。
労働組合も作れないなかで奴隷のように働く工場労働者たちがそこにはいる。
そして彼らを搾る経営者たちも、先進諸国のバイヤーに搾取されまくっている。
働けど働けど、競争が増すだけで、豊かにはならない。
これがかつて社会主義革命をした国なのか!?
高度資本主義社会と、グローバリズムの恐ろしさを感じる。
そんななかにあって、今回の犯人には未来もなにも見ることが不可能になってしまったのだろう。すべてをぶち壊したくなったのだろう。
これはただの犯罪ではなく、「労働テロ」とも言うべきものかもしれない。
自らを守る為の組合も、思想も戦略も何も持てない底辺労働者が社会全体に無差別テロという復讐を行ったと言えないだろうか。
世界経済が搾取によって成り立っている以上、このような事件はこれからも起こるだろう。中国製品に限らずだ。例えばコーヒーやココア等、植民地経済のなかで生産されるものから将来何か出るんじゃなかろうか。
自分の食べる物がどのような工場で造られているのか。
どれだけの利益が生産者に回っているのか。
どれだけの搾取が行われているのか。
それらを知らないことには安心して飯を食う事すら出来ない。
私達が安心して暮らすには、フェアトレードを広めなければならない。
情けは人の為ならず。ほかでもない、自分の為である。
けどね、人に対してもそれぞれの文化に対しても「情け」の論理が働かなくなる世の中ってのは嫌なものです。
資本主義・民主主義・社会主義などの様々な主義主張、そして国家・民族・宗教・信仰…など、それらの枠組みを人間が超えるのは当分無理だろうとは思う。
「世界共和国」なんて夢は俺には見れない。
ああヤバい、考えるのめんどくさくなってしまう。いつも結局何も言えません。
本当の意味での平和とか、世界共和国とかの夢は、みんなが平等に生きられる状況をつくらないと絶対ムリだろぅ。
あ〜!ピータートッシュ聴きたくなってきた。
http://www.youtube.com/watch?v=1SN7Pko_jCM&feature=related
中国なんて選挙が一度も行われてない国家ですから。国民のための政治ではなく一部の富裕層を支えるために10億近くの貧困者を従わせる政治ですよ。中国共産党って名が体を表してないから変えた方が良くない?チェ・ゲバラがあの世で怒るぞ(笑)
ただ、世界恐慌のせいで他の国が中国に頭が上がらなくなっているのは怖いです。
20世紀はいろんな国がそれぞれの社会体制を選んで、試みた時代だと思う。悲惨な対立もたくさん生んだけど、それらの結果を通して新しい21世紀型の社会が現在は必要なのではないでしょうか。
それと、人なんてどんな時代になって、閉塞的な社会になっても希望を捨てきれないものですよ。
どこの国にも時代にも希望を歌った音楽があって、人々に親しまれてるものですから。
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中学時代はビートルズ、高校時代はボブマーリー、大学でジャズ研、そして様々なバンドに加わる。
最近「385」を脱退し、琉球に帰国。沖縄の「クロネコリズム」や「マジェスティックス」を中心に活動している。
心情ラスタマン